MUZMUZ 15 山本
2021/08/17 近況 15会2回目 ご無沙汰しました。山本です。 先に、サービス付き高齢者向け住宅入居直後の生活について記しましたが、 引き続き今回もその後について記してみます。 (居室の窓の外は色とりどりの屋根) * 2021年7月30日、待ちに待った? コロナ・ワクチン接種、2回目の日、午後2時、 8階レストランのテーブルを片づけた広いスペースに 3列に椅子が並べられ、30人ほどが着席して待っていた。 今日は、昨日に引き続き 当施設の3分の1の入居者が接種を受ける。 時間ぴったりに、当施設の看護師2人の先導で、提携先病院の医師が、 注射機材を準備万端整えたワゴンを押す 病院所属の看護師2人を従えて入場した。 たまたまだが、妻が一番始めに、次に自分が接種を受ける席に着くよう決まっていた。 入居者全員が予め施設に提出していた問診票を 施設看護師が医師に渡すと、 医師は一人一人の問診票を確認し 体調などを質問して問題ないことを確認してから 書類にサインする。 施設看護師が 年寄りの袖を捲くって腕を確保すると、病院看護師の一人が腕を消毒し、 もう一人が 予め用意されていた注射器で接種注射する。 書毒看護師が 注射後にバンソコウを貼って終了。一人当たり1分〜2分ほど。 その後、施設看護師の一人が、一人一人の事後待機時間20〜30分の時刻を紙に書いて 目の前の椅子に貼り付けていく。普段から元気な人は20分間、 その他は30分間の待機時間をとっている。 自分たち夫婦は、妻の体調からして 30分はやむを得なかった。 接種後2日間、二人とも注射跡の痛みはあったものの 副反応といえるものは何もなかった。 その他の入居者も 特別な副反応はなく、無事終わったようだ。やれやれ。 * 施設に居て便利だと思うこと。選挙の期日前投票を 施設で行うことが出来る。 8月には横浜市長選挙が行われる。投票所まで出かけなくても 施設で投票できる。 年寄りにとってはありがたい便利な方法である。暑くても、雨の日でも、問題なーし! 今回の市長選は IR(カジノを含む統合型リゾート)誘致が論戦の的。 横浜市は370万人以上が住み、全国市区町村別人口で 日本一の大政令都市。 将来的な少子高齢化や税収減など 財政的な課題も多く、 その解決策の1つとして 横浜市民はIRを選択するのか否か。 立候補者の2人がIR推進賛成派、他の6人は反対派。 賛成派2人の得票数が反対派6人の得票数を上回って 過半数を取ることが出来るか否かを 見極めようとする機会でもある。 更に面白いことに、政権として IRを推進する立場にある現首相が、反対派で立候補している 自民党議員を応援していることである。 その思惑は? 政見放送を じっくり聴いてみたいものだ。 誰が市長に選ばれるにせよ、「投票率が低い」という結果だけは見たくない。 自分はこの施設の投票所で 反対派の一人を投票する。いずれにせよ面白い選挙ではある。 * 施設に入ってから もうすぐ1年になる。何だか年取ってしまったなあと感じる。 普段、「80を過ぎた年寄り」と自分で思ったこともなかったのだが、ここに来てから、 当たり前のように 年寄りの中で生活し、当たり前のように 年寄りと年寄りを世話する側との 対局の中で過ごしているからであろうか。 これではアカン、ジッとしててはアカン、何でもいいから自から動くようにせなアカン。 掃除、洗濯、買い物、車の運転、パソコン、料理。 そして、トイレ掃除・・これは勿論「えらいねえー」とよく言われる。 えらいもくそもアラヘンネン、人に頼めば対価を請求されるから・・ これが“サ高住のサービス”である・・だから自分でやる。自分でやれるネン。 何処かで受けたスパルタ教育を決して自慢げに語ったりはしない。 * 施設利用者で唯ひとり、施設の駐車場使用契約をしている。 その理由は、妻を病院へ連れて行くのに必要だから。 このために、軽自動車ではあるが 安全装置をフル装備付きにした。 これは自慢ではなく、はっきりと公言することにしている。 さもないとなかなか年寄りに運転させてもらえない。 免許返上してタクシーを使う方がいいんじゃない?経済的だし、と・・よく言われる。 それでも尚「いつでも、使いたいときに使えるし、便利だし、必要だから・・」と、 いつまで言い続けられるかなあ?! コロナ禍中、ミサに与れなくても妻のために ご 聖体だけをいただきに教会へ気軽に車で出かけ、 その帰り道、近くのコンビニやドラッグストアに立ち寄って、必需品を買って帰る。 いやー、やっぱり便利だ。 * 妻を車で病院へ連れて行くのを 止めるときが来た。 外来で診てもらう日、少なくとも2ケ月に一度は、朝6時起き、急いで食事し、 7時半には車で出発し、8時には病院で受付を済ませ、検査結果が出るまでに 1時間掛かるという 血液検査を受け、X線またはCTを撮影し、心電図を撮る、 その後、長〜い待ち時間を待って3科もの診察を受けて廻る。 全ての診察が終わるのは 昼12時を過ぎている。それから更に、妻に代って支払いを済ませ、 処方薬を病院外の薬局へ貰いに行って、戻ってくる。ずーっと朝から車椅子に座ったままの 妻にとって、どれほど気力・体力を消耗する大仕事であることか。 もうこれ以上続けるのは 無理だと感じた日、在宅往診医療に切り替える決意をした。 在宅医療に携わるのは 大体が個人医である。 個人医がどこまで広い領域まで診ることができるかが問われる。 これまで長年にわたって診てもらってきた医療センターの紹介で、 ただ1点を除き、ほとんどを診てもらえる 地域医療に携わる医師が決まった。 その1点とは、特異遺伝子ALKに対する 抗がん剤の処方である。 医師の監視下でのみ 投与可能な薬を処方してもらうためには、今までどおり医療センターヘ 出向くしかない。それでいい。また新たな挑戦が始まる。 * コロナ禍にあって、この施設でも 家族との面会は原則禁止になっている。 どうしても家族と会いたければ 外へ出かけて行けば会える。 しかし、宗神父は如何されているだろうか?外出できるような状態ではないに違いない。 今年、5月、復活祭の頃、カトリック新聞で、宗神父を含む2人のイエズス会日本人神父が、 叙階の金祝を迎えられたという記事を読んだ。 コロナ禍で病院での見舞いは 原則禁止であり、 宗神父世話役のスペイン人神父だけが キーパーソンとして入館が許され、 時々、必需品や手紙、本などを届けておられるようだ。 その神父の発信メールに、金祝の記念として“御絵”がイエズス会総長から贈られたことが 記されていたと・・その贈り物を、どんな思いで 宗神父は受け取られたであろうか。 * イエズス会司祭 ヘルマン・ホイヴェルス神父が遺された言葉『最上のわざ』を、 “フムフム、なるほどなるほど・・”と他人ごとのように読んでいた 若き日は過ぎ去り、 年取った今、心静かに師の言葉を噛みしめようとしている・・真剣に、神妙に・・。 学生時代に出会ったホイヴェルス老神父は、いつも穏やかにゆっくりと静かに 学生達に話しかけてくれたことを思い浮かべながら。 今回はこの辺でしばしの休憩を **************************************** [居室の本箱上。左はサンテイアゴ・デ・コンポステラのヤコブ。右は十字架下の母マリア] 15会2回目 CLICK WORD 最上のわざ |
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2021/08/07 近況 月日が流れてしまいます。ほんとにアッという間です。 コロナ野郎がますます勢いを付けて・・にくらしいヤツです。 毎度、有り難うございます。 こちら、二人とも何もワクチン副反応もなく、無事でいます。 家内は、病院へ出かけるには気力はあっても体力的に苦しく、 医師の往診に来てもらう「在宅診療」に切り替えました。 老爺は介助にガンバッテいます。 貴兄のお孫さん・・・そう言えば、貴兄も爺さまだったのだ、と気がつきました。 自分たちは孫に恵まれずにいます・・・ 「孫」という若者には 将来の夢があっていいなーと思いました。 年寄りの将来は「あの世行き」だもんね。 しかし、「あの世に夢を持とう」と考えてみます。 貴兄の期待に応えるよう努めます。 しばしの時間をください。前の続きを書いてみます。 山爺 |
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