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2022年12月08日 終活 

1月の中旬晩秋の晴れた日に、前橋市のはずれにある カトリック墓地を電車で訪ねた。

色々と考えた末、単独の墓でなく、
熊谷教会の共同墓地に 自分の骨を納めてもらうべく 10月に手続きをすませたので、
もう一度じっくり周辺など見ておこうと思った次第。

早かれおそかれ、車の運転はできなくなるだろうし、公共交通機関ならどれぐらい時間が
かかるのか、最寄り駅から 墓地までの様子などにも関心があった。

北鴻巣駅―高崎(JR高崎線)、高崎―新前橋(上越線)、新前橋―前橋(両毛線)、
JR両毛線前橋駅から 上毛電鉄の中央前橋駅の間は、徒歩で乗り換え1.1キロ15分、
中央前橋駅から墓地最寄り駅の北原駅へ。

北原駅から墓地まで 2キロゆっくり歩いて30分弱、家を出てから2時間50分。

中央前橋駅から西桐生駅を結ぶ上毛電鉄は 単線2両連結で運転手のみで車掌はいない。
駅員の居る駅はわずかで、あとは無人駅、北原駅も無人駅、
乗り降りはワンマンバスと同じ要領だが、無人駅でドアが開くのは、
前の車両の一番前のドアだけなので、うっかりするとちょっと慌てることになる。
運転手が運転席から出てきて切符を受け取る。かなり田舎に来たな、という感じだ。

北原駅の北方向に赤城山、西に榛名山が見えて、眺めはとてもよい。
墓地まで2キロ、どんな田舎道で寂しいところかと思っていたが、
道は舗装されて時々車も通るし、人家や地域の集会所、事業所などもある。
ゆっくり歩いて墓地まで30分。天気が良いので気持ちが良い。

篤志家が寄付してくれた小高い土地に
墓地と社会福祉法人フランシスコの町あかつきの村がある。
隣接して七つ石雷電神社がある。

「あかつきの村」は石川神父という方が、
障害のある人と 廃品回収で生きるエマウス運動のために 1978年に切り開き、
その後、ベトナム難民定住センター、地域活動支援センター、等を経て
現在は、障害や難病のために、雇用契約を結んで 働くことが困難な方が、
軽作業などの就労訓練を行う福祉サービス「就労継続支援B型事業」として活動している。

普段気付くこともない社会の一隅で、
このような福祉活動が行われていることに、心を衝かれる。

帰路、墓地を管理し定期的に清掃してくれている前橋教会にも立ち寄った。
前橋駅から1.4キロ徒歩で20分ぐらいかかる。
この日は、結構歩いたな。前橋駅前でビールを飲んで一息いれた。

終活という言葉はあまり好きにはなれないが、シンプルで判りやすくはある。
納骨の場所の段取りがついたので、宿題が一つ片付いた感じだ。

遺言書はまだ書きかけだし、旧い写真、本、家に溢れるガラクタなどの整理や廃棄、
大分前から取り掛かったのだが、遅々として進まない。
一日があっという間に過ぎる。

日々、食も美味しくそれなりに楽しくて、まだ10年ぐらいは生きたいという気持ちが
あるせいかも知れないね。

膀胱、胃、大腸の内視鏡検査、肺のCT、いずれもガンは見当たらず、
なぜマーカーCEAが高いのかまだ判らない。引き続き様子見というところか。

昨日コロナワクチン5回目(オミクロンBA.4/5対応)を接種した。

依然として、友人/知人との交わりは減っているので、15会ホームページを見るのは楽しみ。
運営にご尽力の安嶋兄に感謝。

木下








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