MUZMUZ 15  木 下





2023年01月07日 正月 

正月は苦手ですね。

年末年始は、通いなれたクリニック、店、ジム、図書館などが休みになりとても不便。
10年ぐらい前に年末に帯状疱疹になって、年明けのクリニックの診療開始まで往生した
苦い経験があり、爾来、風邪などもひかないよう、この時期、特に注意している。

それに正月は家族、親族、親戚の「時」であり、
普段汗を流して働いている人たちがリセットする「時」のように、自分には思えるので、
毎日が日曜日であり正月である孤老にとっては どうも居心地がよくない。

それでも新年は少しは気持ちも改まり、何だか清々しい感覚があるので妙なものだ。
ブリッジなど治療した歯が壊れる懸念があるので、3年前から雑煮はやめたので
食事は普段通り。正月らしい総菜もごく少量買ってはきた。

元日の午前は教会へ。
日本のカトリック教会では日曜日以外では、1月1日と12月25日の二日が守るべき祝祭日
(最も大事な復活祭は日曜日)。
大事な祝祭日は 他にもあるが日本の社会事情を考慮して絞っているのでしょう。
この日はミサの祭壇準備と共同祈願の先唱を担当。

午後は頂いた年賀状をゆっくり読む。
一年ぶりに近況消息を知る知人も多く、これがなかなか年賀状をやめられない理由だ。
教会にコートを忘れたので取りにいった。
元日早々忘れ物とは! 年末にはジムに帽子を忘れ、とりにいった。
このところ忘れ物が多い、気をつけねば。

夜、久しぶりに歌謡番組をみた。
プロの歌手がヒットした自分の持ち歌を歌い、AIが点数をつけるというもの。

どのようにして算定したのか判らないが、素人のカラオケ全国平均というのが
曲目ごとに提示され、これを越えねば、プロの恥という趣向だ。
これが83〜85点ぐらいで結構高い。
プロ歌手は自信があるのだろうが、嫌だろうね。よく出演するものだね。

私自身現役時代、お付き合いのカラオケの機会がそれなりにあったが、
大体60〜75点ぐらい、41点というのが最低記録だった。

で、やはりプロ、素人の平均点はまず越えて、
本人は90点を越えればまずまずほっとしたようすで95点を越えれば喜ぶという感じだった。
アグネスチャンは89点台で90点に届かず残念がっていたし
堀内孝雄は自分が作曲し歌ったヒット曲で挑戦したが、80点に届かず
素人平均を下回り憮然としていたね。

2日と3日の午前は箱根駅伝、今年も色々ドラマあり、元気をもらった。
若者が懸命に走りタスキをつなぐ姿は清々しい。
午後は布団を干したり、読書したり、CDを聞いたりと殆ど外出せず。

4日は三が日が明け、ほっとしたところでジムへ、
大きな風呂、那須塩原温泉から運んできたという湯につかりのんびり。
久しぶりの外食も。

昨日5日は友人の出展している絵画展に、調布市文化会館へ、
そのあと旧知の人達8名でイタリアンで新年会、昼間から大分ワインを飲んでしまった。

皆と別れた後、思い立って、上野の東京国立博物館へ。
正月にはその年の干支に関する作品が特に展示され、国宝「松林図屏風」(長谷川等伯)も
展示される。正月らしい催しもあるので毎年いっていたが、コロナで2年ほど見合わせた。
今年はうさぎ、年男なので外すわけにはいかない。

この桃山時代の画家「長谷川等伯」は安倍龍太郎が日本経済新聞に連載したが面白かった。
安倍龍太郎は現在日経朝刊に「ふりさけ見れば」と題して阿部仲麻呂を連載しているが
とても面白い。

小説だから著者の脚色やイマジネーションによる創作もあるのだろうが、
歴史の教科書と違って、唐の時代、玄宗皇帝や楊貴妃の時代の人物が活き活きと動き
唐招提寺開祖の鑑真の来日の次第もこんな風だったのかと興味深い。

鑑真に随行した弟子の一人が彫ったという摩崖仏の大谷寺(大谷石で有名)が
宇都宮にあるので一度行ってみようと思っている。

昨日、友人の絵の前でとった写真(数年ぶりに写真を撮った)があるので添付します。
ここ数年で大分歳をとった、老けぐあいが判ります。

木下








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