MUZMUZ 15  藤 井







「瞑想による自省録」①                 2024.1.28

          「明るく、楽しく、爽やかに」

2024年1月12日。84歳の誕生日を迎えた。
今まで未来に向かって走り続けてきたので、年齢はあまり気にしなかったが、
改まって驚いた。84歳。驚くべき年齢である。

新年のモットーを考えた。 今年も「明るく、楽しく、爽やかに」である。
30年弱このモートーは変わらない。
とにかく人生、あなたが明るくないと 人も運も寄ってこない。いつも笑顔だ。

「楽しく」なるには、3つの条件が必要だ。
一つ目は 仕事では業績を挙げ、個人では「見入り」がいいことだ。
  経済的に余裕があると、心が豊かになってくる。「恒産なくして恒心なし」である。

二つ目は 職場や生活においての 人間関係が円滑にいっている事だ。
  安全、安心な職場環境で、家庭の絆も強く、お互いがサポートできる環境だ。

そして三つ目は 自分の存在が社会に貢献していると 自覚できることだ。
   それには 各々の立場で 利他主義を励行することだろう。

「爽やかに」は、とにかく人生、爽やかに過ごしたいものだ。
自分の価値観をしっかりと持ち、私利私欲にまみれる事なく、謙虚に、自然体で、
自分らしく生きたいものだ。周囲に「爽やかな」印象を与えたい。

このモットーができた経緯は、鐘紡をやめ、転職した外資系企業にある。

私のミッションは、日本支社を赤字から黒字へ、そして規模を大幅に拡大することであった。
この会社は本社が連結で大幅に利益が上がっているので、日本支社は赤字でも昇給する
「変な」会社で、外資系の悪い点と日本企業の悪い点が合体した「負け犬」会社であった。
当時は外資系企業の社会的評価が低く、優秀な人材は 外資系企業を敬遠していたのか、
癖のある人間も多く、当然コミュニケーションも悪いし、チームワークに欠ける。
利益に対する執着心も薄く、他責で主体性がない。
外資系企業らしい イエスマンになりがちであった。

社内に蔓延している「負け犬的な空気」を一掃するために、どうすればいいか? 大いに迷った。
社内のベクトルを一つにするために、「負け犬」的な空気を一掃するために、
社内のモットー・スローガンを「明るく、楽しく、爽やかに」とした。

会社の価値観・行動指針で、これにより従業員の 前向きな気持ちを引き出そうとした。
従業員のやる気を引き出し、それが継続できる仕組みをつくれば、数字は自然についてくる。
しかしモットーが定着し、考えが変わり、行動に変化が出てくるには 1日ではできない。

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少なくとも 早くて一年半/2年はかかる。
言葉を変え、違った角度から繰り返し、繰り返し、何を意味するのか? 解きほぐして、
初めて徐々に変わってくる。

運が良かったのだろう、みんなの努力のお陰で、売上高が順調に伸びて、一年で赤字が解消した。
この体験で「人が変われば、業績も変わってくる」ことを認識した。
以来このモットーが 私のビジネス生活の、個人の生活の行動指針となった。
                                
心身一如という。心が「明るく、楽しく、爽やかに」であれば、
体内の免疫力も高まり、身体が健康体になる。

このモットーをベースに、新年1年間の目標を定める。
世界は混迷している。ロシアとウクライナ紛争、イスラエルとハマスの憎しみの葛藤。
微妙な台湾事情、「もしトラ」の恐れ、東京に地震が起こったら?――
本当に何が起こるか?分からないし、先が全く読めない。
目標をどう実行していくか? やはり行動指針は「明るく、楽しく、爽やかに」だ。

注:今年の目標の一つが、六甲15期のサイトに 定期的に、一月に一回は寄稿することだ。
  どのようなタイトルにするか、迷ったが、「瞑想による自省録」とした。

  私は超越瞑想を 42歳の時から実践している。
  瞑想が 今までの人生で大きな力になった。
  瞑想で自分と正対する。直感力や創造性が増してくる。
  
  それらの想いを書いてみたい。
  マルクス・アウレリウス皇帝の「自省録」にはとても及ばないが。

                            以上





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