MUZMUZ 15  藤 井






22/09/04 近況

「タイトル:「最近白内障の手術をして感じたこと」

私は運良く、体の強い遺伝子を受け継いだようだ。両親にいくら感謝しても仕切れない思いだ。
現在82歳と7ヶ月。長い年月身体もよく頑張って活動してくれたと思う。
私の身体にも「ありがとう」と褒めてあげたい。

六甲学院の6年間の教育ーー寒風摩擦、上半身裸での便所掃除、伯母野山までの徒歩通学等が、
頑健な身体を作り上げてくれたのだろう。

結婚当初 痔瘻の手術をして以来、病気知らずで入院したことがない。
73歳になるまで元気一杯。「会社人間」として「滅私奉公」に明け暮れた。

この時代の生き方として 後悔は全くないが、もう少し心と身体に余裕を持つべきであったろう。
62歳、会社生活におさらばして、「今後は自分のために働く」と決めて、
コンサル、研修、コーチングの道に進んだ。自分の好きなことなので、楽しく頑張れた。

70歳で悠々自適の計画が、東北大震災を経験、このままでは日本は静かに衰退していくと
危機感を感じて、一般社団法人グローバル・リーダーシップ・コーチング協会
(通称GLC)を立ち上げ、リーダー養成に取り組んだ。

何事も新しいことを立ち上げるには多大のエネルギーが必要だ。
細部にまで神経をはりつめる必要があるのと、やはり過労であったのか、
ある夜自宅の廊下で10秒ほど失神。病院の診断は心房細動。
直ちにペース・メーカーを挿入した。

私との相性がいいのか、ペースメーカーも機嫌よく稼働。ほぼ10年問題なくやってこれた。
この年末には電池を取り替える予定。

70歳まで手術入院歴は2回。

ところが今年はじめ、左目がなんとなく視野が狭まったように感じ、
近くの眼科クリニックに駆け込んだ。
両眼とも白内障で左目に少し緑内障があるという。

80歳を超えると、ほぼ100%の人が白内障を患っているという
(50代が40−50%、60代で70−80%、70代で80−90%)。

80年も汚れた世の中を見ていると、当然水晶体も疲れて濁ってくるのも仕方がなかろう。
白内障の手術はほとんどミスがないと聞くが、眼となると色々不安感が増して、
神経質になってくる。

手術前から担当医に「体調を整えておいてください」と注文をつけて苦笑いされた。
大事をとって2泊3日の入院。

1日目検査以外やることがない。読書とテレビ。夏の高校野球選抜大会を
本当に久しぶりに鑑賞した。

2日目、8月5日左目手術。
手術の時間は8分。あっという間。部分麻酔のため手術の状況が意識される。

3日目退院。眼帯を取ると、目が霞んでいるので、「手術失敗か?」と驚いた。
徐々に霞が取れてくると聞いても、まだ心配。炎症を起こさないように、
1日に4回、2−4種類の眼薬をさす。洗髪は2週間後、ゴルフ再開は1月後等と
後のケアーが、ものぐさな私としては大変。

左目が安定してから、右目の手術と決めて、右目は来年の2月。
仕事が一段落した頃で気分的にもほっとする。

これが82歳と7ヶ月の私の人生における3回の手術歴である。

若い頃は忙しすぎると「入院してのんびりしたい」と思ったものだが、
この歳になると、できればこれで手術・入院は御免こうむりたい。

病気の遺伝子は誰しも体内に持っているという。要はそれをONにしないことだ。
それには 自己管理をして、心と体を常に生き生きさせる以外に方法はない。
良い睡眠、適切な食事、適度な運動、ストレス発散のための瞑想、
よく笑う、水を十二分に飲む の6ヶ条を守ることだ。」

よろしく。

近況の写真はI-phoneから別に送付します。

藤井





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