MUZMUZ 15 高 田
2021年8月5日 近況 我々と同年代の益川さん等の仕事は もう古典的になってしまい、 抽象的な数学を駆使する 今の素粒子物理には、この歳では もうとても追いつけません。 そんなことで、もう一寸、人間にかかわった方面を論じた本を ぼつぼつ読んでいます。 その一つは、シュレーディンガー方程式という量子力学の基礎となる式を1920年代に確立した、 そのシュレーディンガーが書いた「生命とは何か」です。 この日本語訳は 岩波新書として出版され、大学にいるころ入手しましたが読まずじまいでした。 しかしやっと最近になって眼を通しててみると、 いろいろと含蓄に富んだ内容のすばらしい本であることが分かりました (最近、岩波新書から岩波文庫に“昇格"しています)。 彼はこの他にも"Nature and Greeks”や”Science and Humanism”など 幾つかの本をCambridge大学から出版していて、ぼつぼつ読んで行こうと思っています。 それには 古代ギリシャ哲学から近代哲学、宗教学などの基礎も 勉強しなければならないでしょうが、さてどうなることやら・・・・。 でも > 生命の流れは不規則でままならぬものとは よくぞ云っていただきました。 それで上のような駄文を記しました。 さて、天候に問題がないかぎり 夕方には必ず散歩することを 日課にしています。 住宅街から一寸離れたところに 幅100メートルほどの水田が1キロほど広がっています。 それに沿った、車も人もあまり通らず、高い照葉樹林がつながっている小道を 好んで歩いています。はるか彼方まで稲が青々と育っているのが見渡せます。 今年は7月に高温の日が多かったせいか、いつもより稲穂の成熟度が早いようで、 炊き立てのご飯と同じ香りが 風にのってほのかに匂ってきます。 このお米が 次の1年の私の命の糧になるのかと思うと、 何だか稲穂に向かって 頭を下げたいような気持ちがおこってきます。 以上、取留めのないことを書きました。健康にお気を付けてください。 田 耕治 |
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