木 下  2025/07/04



 

    近 況  

  

  眠りが浅いのでしょう、毎日のように夢を見る。

  電車に乗っているのだが、行き先が違っていたり 乗り換えを間違えたり、
  なかなか目的地につけず 
焦っている夢が多い。
 
 それにトイレを探しても なかなか見つからず、ようやく見つけても 満員で入れない、というのも多い。

  夢の中では親しくしているのに、目が覚めると、あれは誰だったのだろうと 記憶にない人もいる。

  一昨日は夢の中で夢をみるという経験もした。ああ、これは夢だったのかと、目が覚めた積りでいたら、
  それもまだ夢の中だったという、これは珍しい経験だった。

 

  この梅雨の時期は 体調が不安定なのか 終日体がかったるい。

  それでも、恒例の、ワイン同好会、旧知の人達との食事会に 都心まで出かけ
  楽しく過ごした記憶は
あるのだが、なんだか遠い出来事のようだ。

 

  喘息と膀胱内視鏡定期検査も警戒度が増した。
  喘息は自覚症状はないのだが、呼気中一酸化窒素の数値が悪い。

  医師は薬を変えたかったようだが、気が進まないので お断りしたら、不本意だったようだ。

  膀胱も病気とまではいかないが要注意で検査継続。

 

  これまで、出版社について関心も知識もなかったが、早川書房、社長早川浩氏私の履歴書(日経新聞)を読むと

  人気作家/エージェントと出版社の版権交渉の裏話など 著名作家が続々出てきて面白く、目を開かれる思いだった。**

  レイモンド・チャンドラー(名探偵 フィリップ マーロウ)
  「男はタフでなければ生きていけない 優しくなければ
生きている資格がない」という名文句など、
  いつ頃読んだか、懐かしいね。


  早川書房から出版した本の著者でノーベル賞受賞者が、カズオ・イシグロ(文学賞)、
  リチャード・セイラー(経済学賞)
また3人の重力波研究者を取材した本の出版(この3人が物理学賞)など、
  なかなかの実績だ。

 

  NHKの大河ドラマ「べらぼう」も 江戸時代の出版業界や江戸文化の一端が判って興味深い。

  地本問屋のありようや、赤本、青本、黒本、黄表紙、洒落本と紛らわしかったが、だいぶ慣れてきた。

  様々な小説の中で わき役として蔦屋重三郎は 良く知るところだったが、
  主役として初めて見るドラマなので
興味深い。もっとも今週は 祝言の場面だったが、これはTV脚本の創作で、
  史実は違うようなので、この辺りは
多少要注意か。

 

  日経夕刊の連載小説も ミステリーだが出版業界(編集者)と著作者が軸だ。
  編集者のプロ意識というか、言葉や文章への
拘りや作家への影響力には目を開かれる。
  ただこの小説、ストーリー展開のテンポが遅いのが難点。

 

  たまたま図書館で目についた本「黄泉の犬」(藤原新也)を読んでいるが、
  インドに造詣の深い彼の体験からくる 
インドの宗教者への考察、
  オーム真理教 麻原彰晃への 新たなアプローチに引き込まれている。

 

  好奇心のままに、あれこれ首を突っ込んで、そうだったのか、と頷くのも高齢者の楽しみ。

 

  文藝春秋7月号に「コンクラーヴェ体験記 枢機卿 菊地功」が載っている。

  映画と違ってこちらはリアルだが、判りやすく臨場感のある内容だ。

 

  木下

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