MUZMUZ 15  藤 野


追伸 12/23 , 24 , 25






2021年12月22日 木下へのメール

どうやら僕のメールで 煩わしい面倒をかけた様ですね。
医療関連で日米の決定的違いは、僕の理解が正しければ、
医療費の扱いにあるのではないかと思います。

日本は治療の種類が同じなら 医療費も全国一律と了解します。
一方民営健康保険の米国は 医者によりチャージが千差万別で
同じ治療でも費用は大差があります。

例えばCT Scanなどは同じ事をしても 2000ドルから上は5000ドルというバラツキです。
歯については かかりつけの歯医者は 1971年から同じ医院ですが、世代が変わって、
今は50才代の2代目になっています。若いので電子機器が並んでます。

医療費は医院の場所、設備の充実度などの違い反映されるのでしょう。
歯医者も同様です。

健康保険では治療ごとにカバーする上限は 規定されているので、
高額をチャージする医院へ行けば、上限越えの費用は個人負担です。
我々年金世代の年金保険は 国が負担しますが、規定上限以上は個人負担になり、

上限に拘らず、好みの医師にかかりたい時は、
差額をカバーする民営保険へ加入しておけば 自由は利きます。
我々夫婦は 年金保険と補完保険加入で 医者の選択は自由にやってます。

年金は歯の治療と耳の補聴器などは カバーしないので、
僕など この両方が必要で大層な支出です。

歯については普段のかかりつけ医師は ブリッジまでは担当しますが、
歯茎の下の虫歯など歯茎切開が必要な治療は切開は 別の専門医が切り、
かかりつけ医が引継ぎです。

インプラントは 更に別の専門医で、
かかりつけ医の紹介で 50キロ以上離れた医院まで1時間のドライブで通いました。

この医師は コロナ前は毎年数回、
東京歯科大へインプラント講義に出かけていたそうです。

昨年夏、前歯が1本抜け 当初ブリッジを検討したのですが、隣もぐらつき、
反対側の歯は既にブリッジに使われている為、あれこれ時間掛かりましたが、
インプラントになりました。

かかりの医者で 先ずはかみ合わせなどの型を取っておき、
11月初めに インプラント医師が前歯の3本を抜きインプラント2本で残りを
ブリッジでつなぐプランで切開し、下顎の骨の状態をチェック。

下顎の骨がネジを埋めるに充分な強さが出来る様に groundingという処理をして、
2か月後再チェックという事で、今年1月OKの確認をしました。土台作りです。
そして3月に雌ネジを2本埋め込み、傷口の回復まで4か月を待ちました。
7月にOKが出て かかりつけ医師の所で 作成済みの歯と雄ネジを雌ネジに埋め込み
終了でした。

つまりインプラントには4回通った次第。かかりつけ医師にも4回でした。

貴兄のインプラントの基盤が壊れたというのは、強い土台を設けなかった為でしょう。時間をかけて強度を確保する判断に 疑問点がありますね。
ブリッジが壊れるというのも多発過ぎですね。
僕もブリッジは複数あるのですが、壊れた事は有りません。
歯が抜け落ちてから 1年後に全て終わりましたが、

その間に定期的歯石取りに かかりつけ医師の助手の元に行ったのも含めて
10回は行っていません。だから貴兄の54回に驚いた次第。
長くなるので、終わりますが、良い正月を迎えてください。

ロスの治安は 市内の貧困層の黒人と ラテン系移民層の
ギャング団とかに拠るところ大です。

藤野秀樹



2021年12月23日 追伸

米国は民間保険なので、医療保険はべらぼうに高額です。
ご存知でしょうが、給与だけでなく保険負担があるかどうかが
雇用条件の大きなファクターですね。

医師も必要なだけ請求しますから、いっぺんに治療を進められるのですね。
日本は定額だから小刻みに回数で稼ぐ訳と了解。
それに高名な医師に治療を依頼すると別途謝礼を包む習慣があるようで、
戸惑います。

確かに医師を変えるのは躊躇いますが、
治療データは今は電子化なので頼めば何処へでも送付してくれますよ。

ホームドクターのデータなどは Onlineで閲覧できます。

藤野秀樹



2021年12月24日 追伸

勤務先混同失礼しました。
3億円事件の年の前半は確か僕はVancouver, BCに長期出張してました。
モスクワ・オリンピックの年は9年間のLA駐在から東京へ帰った年ですが、
東京では1年の半分超はどこかに出張で、いつもホテル暮らしみたいでした。
山一破綻の頃は会社を辞めてLAに戻って10年経ってました。

PortlandにもBonneville Powerなどに出張したりしましたが、
夏の素晴らしさは忘れません。冬の雨は苦手ですが。
あの平和な町が左傾化リベラルのデモで昨年は荒れ、
アナキストまでがデモに紛れていたとか。
西海岸の都市は左傾化過剰で、内陸側の農業地は右傾化、
過っての良きアメリカに戻るには中庸が必要です。

日本は医者ではまだ紙があるのですか。
ここは患者毎の診療個室に夫々PCがあり、医者は個室へやって来て
それを見ながら患者の診察です。

ホームドクターの定期検査結果はかかりつけの泌尿器科の医師にも転送しているので、
血液検査とか重複不要で助かります。

連邦と州の所得税もオンラインでの納税で 何とか馴染んだら便利なのに納得しました。
但し僕などはまだ読書は紙の本だし、地元紙も紙で読むのが落ち着きます。
日本の新聞は全て撤退したので 日経は電子版に頼ってますが、
日米の新聞とインターネットの情報など読んでると、半日経過、みたいな
コロナ禍の毎日です。
良い新年を!

藤野秀樹




2021年12月25日 追伸

僕の通うホームドクター、泌尿器科、眼科、歯医者、難聴、
どこでも紙は見たことないですよ。
全て電子化されてるので、設備費が高くつき、それが高額の治療費になるのでしょう。

手術とかインプラントとか特殊な治療時には、医者の責任は問わないという書類に
サインしますが、初診時の既往症申告以外ではこれが唯一の紙。
紙の多さが日本のGNPの順位低下の一因ですね。

藤野秀樹




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