MUZMUZ 15  藤 井





[15期生の皆様へ] 近況報告
                           藤井義彦
                            2020.8.27
コロナ下でいかがお過ごしでしょうか?
お陰様で 私も家族一同無事に元気にしています。

コロナで全世界のパラダイムが大きく変わり、
想定されていた未来― AI, IoT,ロボット化―の到来が 一段と加速化されたようです。
コロナで 日本の社会構造の矛盾があぶり出されたと思います。
いかに日本の政治家が無能で無策なのか、国民が嫌という程認識したのではないでしょうか? 
国も頼りにならない、会社も頼りにならない、自分の身は自分で守らなければならないと
一人一人がわかり始めたのではないでしょうか? 
コロナ後の世界がどうなってくるのか? 企業も個人も変革を迫られていると思います。

私は六甲を卒業後、慶應大学、スタンフォード大学を卒業、アメリカからの帰途6ヶ月強
世界をヒッチハイク、カネボーに入社、
会社人間として29年11ヶ月滅私奉公をしてきましたが、
前社企画部長の時 債務超過一歩手前の ドロドロの企業内軋轢に嫌気がさし、
「小規模な企業でもいいから社長になり、自分の哲学でビジネスを実践しよう」と決意して、
多国籍企業の日本法人の社長へと転身、8年後「次は自分のために働こう」と独立しました。

コンサルタントからスタート、現在は社長及びそれに準ずる経営幹部層のコーチングや
リーダーシップ論を 大学院や企業研修で講義、
年に20名に限定した「イノベーティブ養成講座」を開催、今年で8期生を迎えています。

六本木に事務所を構えていますが、コロナでテレワークが多くなり、
週に一度か二度 出社している状況です。
3密対策で、リアルの対面の研修や面談が好ましくなく、
できるだけOn Lineですませるように努力しています。
在宅、テレワークは日本の働き方、家族のあり方等を 大きく変化させつつあります。
日本の社会構造、企業構造も劇的に変わってくることでしょう。
毎日知的作業と数多くのビジネスマンに接することで楽しく過ごしています。

驚くなかれ、今年で傘寿を迎えました。6年前に不整脈でペースメーカーを挿入しましたが、
元気に一病息災でやっています。
睡眠、食事、運動、瞑想と生活に規律を守りながら 自分を常に心身共イキイキと
輝くように努力していますが、コロナではジムにもご無沙汰で、
たまのゴルフと歩くことは 心がけていますが、悩みは股関節が硬くなってくることです。
私は、元気に活動できるのもあと10年と考えています。

「死ぬまでに やり残していることはないか?」
「死ぬまでにもっと充実させないといけないことは何か?」を自問自答しています。
 
私にはなりたい姿、実現したい姿があります。
一つ目は、世界ナンバーワンのコーチング・グルになること。
 後継者を育て、形あるものとして 次世代につなげていくことが肝要でしょう。
二つ目は、宇宙意識と統合すること。
 40年弱継続している瞑想を より一層深めることでしょう。
三つ目は、自分のミッションを完遂すること。
 この世に生まれた自分のミッションを完遂するために
 自分の人間性を もう一段と高めることが必要でしょう。
私自身への旅が 今後とも続いていく。

六甲学院の一貫教育で 薫陶を受けた武宮隼人校長の言葉が 今となって蘇ってきます。
「すべてのものは過ぎ去り、そして消えていく。
その過ぎ去り消え去っていくものの奥に在る 永遠なるもののことを静かに考えよう。
「永遠なるもの」は見つかったか?」

傘寿になって過去を振り返ってみると、
ただひたすら自分の内面の声に従って 未来に向かって突き進んできたように思います。
自然の美しさや 友人との交わりの楽しさを味わうことも
多少なおざりにしてきたのかもしれません。
これから その辺りもより一層留意していきたいものです。

自分の体験したことで 真実と思うことを 今まで10数冊本にしてきましたが、
昨年2冊出版しました。ぜひご一読いただければ幸甚です。
「あなたの働き方・生き方革命」(日本生産性本部)2019.7
「巨大企業危機」―権腐10年の法則(さくら舎) 2019.9

今年10月の末には、
私が長年気軽に楽しんでいる 瞑想の解説・あれこれと瞑想が私の人生に
どのような影響を及ぼしたのか?、
私の生き様を書いた「瞑想人間学」―AI時代、
ビジネスマンに必須の直感と心のマネジメントー(知玄社)が出版されます。
六甲生活の思い出にも少し触れています。

来年の初めには、
私のリーダーシップ論の書籍「どんな時にも成果を出すリーダーが磨き続ける5つの要諦」
(日本生産性本部。2016.12)を加筆修正して、再出版する予定です。

これから10年、ご無沙汰してきた皆様との交流を深めたいと願っています。
fujii@gangasoken.jp, 携帯電話へ遠慮なくご連絡ください。
コロナが収束しましたら、ぜひ東京でもお会い致したく。