ベルリンは東西に広がる 大きな町であった
博物館・美術館をはじめとし 心惹かれるものが
数多くあり 我々の予定を 遥かに超えていた
ペルガモン博物館 中東の栄光 |
紀元前2世紀 | ギリシア 現トルコ | ゼウスの祭壇・模型 |
神々の彫刻 | イシュタール門 イラク | インターナショナル 石鹸箱レース | 無動力 坂を500m程下る |
ベルリン国立歌劇場 | ドンカルロを見る | カイザー・ヴィルヘルム 記念教会 |
新教会の内部 |
ベルリン大聖堂 | ドーム | ベルリンフィル | テレビ塔 |
ポッダム | サンスーシー宮殿 | マイセン アルブレヒト城より | 工房 絵付け |
ドレスデンは 異常な熱気に包まれていた
川原にも 橋の上にも 街にも 人があふれ返っていた 車の運転もままにならなかった
30年程前に中国に行き 驚いた人の数をも超えていた
教会のドームに 何かをつけるのは ベルリンのTVか新聞で 目にしていた
でも 何故 こんな人出になるのかは 全く解らず 予定を切り上げ
逃れるようにして ドレスデンを後にした
聖母教会 十字架の取付 2004/06/22 |
最近になって NHKの ドレスデン特集を見た
第2次世界大戦の末期に ドレスデンは 英米の爆撃機による絨毯爆撃により
徹底的に破壊された 聖母教会は長らく瓦礫の山のまま 爆撃記念碑になっていた
社会主義体制下では 教会の再建など 考えられなかった
ベルリンの壁が壊された 10年程前に 一人の牧師が 再建を世界に訴えかけた
多くの国が それに応えた 日本の名前は無かった
特に心を動かされたのは 強制収容所に 囚われたポーランド人の支援や
爆撃に参加した 英国人パイロットの息子が ドームの上の十字架を 製作するくだりである
60年後の和解の象徴が 聖母教会の再建であり
ドームに 大きな十字架をつける儀式だったのだ
多くの人々の 長年にわたる 熱い思いが 今日 ドレスデンに集まっていたのである
2004年6月22日午後4時に クレーンに吊り下げられた
大きな十字架が ドームの上に 取り付けられた
我々は その少し前に 聖母教会を離れたが ドレスデンの街を横断したので
テレビでは見る事の出来なかった 人々の熱気を十二分に感じた
記念すべき日に ドレスデンを訪れる事が出来て良かった
本当に良かった
リンク 聖母教会 |