日 伊 競 演   24/02/28


   今日の三河地方は 快晴で寒さも和らぎ
雑音もなく と言うより 聴こえなくなり始めたのか
静かな春日和。

それでは、「日伊競演」を添付致します。
ご一読のお時間を 賜れば幸甚です。






日伊競演

イタリア歌劇「セビリアの理髪師」
 初演:1816年(和暦 文化十三年)
    諸説あり
作曲:ロッシーニ
 劇場:ローマ「アルジェンティナ劇場」
 言語:イタリア語

日本過激「せびり屋の代議士」
 初演:2023年(和暦 令和5年)
 作曲:自民党(だけか?)の一部派閥代議士
 劇場:東京 国会議事堂
 言語:日本語

文化十三年は 徳川十一代将軍家斉の治世
40人の妾 55人の子 「少子化対策」の模範
正確には 
少子化防止対策 少子化防衛対策 
少子化止め対策
隣国なら 少子化反党厳罰対策

家斉の努力の割には
この対策が効果なしで わずか四代目の
十五代将軍慶喜で 徳川家は歴史から 去り
この種の対策は 一時的感情ではなく
長期的展望の 関係者の たゆまざる努力が肝心

本筋にもどり 
先ず気になるのは 登場する共演者 
理髪師と代議士の 「師」と「士」の違い

騙されるのを 承知で寄ってくる者を 
ダマスのが「師」
騙されたくないと 距離を置こうとする者たちを
合法・非合法で ダマスのが「士」とか
一刀両断 否 一党両断で 明解
想定内か想定外 枠内か枠外
承知か不承知かの 世界であり
ここでも 物性の「場の理論」が
心性の「場の理論」として 通用する

昭和30年台 フランスやイタリアが
日本では かなり拡大され
まばゆい 憧れを誘う 異国に映り
女優バルドーが 明太子の上下唇で 自由奔放 
ギャバンが 沈着で 演技の割に 西洋人に期待される
エネルギッシュな魅力に欠け
女優カルディナーレが むき出しの 
女性魅力 連続噴射で迫り来て
メディアも 映像の世界も 若き我々をかき回した

フランスの建国記念日 またの名を
フランス革命記念日を 東京でも 
7月14日 パリ祭と称して 学者・先生や
文士やが 文化人とおだてられ メディアに担がれ
ホテルで祝祭し 大きく写真入りで
報道された時代が 今はその影もない

観光地で 修学旅行生が 欧米人を見つけると
追っかけて サインをねだった 時代で
今や 70歳台の連中か?

こちらも なんとなく 能力は横に
フランス語 イタリア語 スペイン語を
かじり初め やがて 紹介されたのが
上記のイタリア歌劇の 台本(和文)

ドタバタ劇の つまらん内容に幻滅
推薦者には 悪いが
熱し易く 冷めやすい 
一か所定住できない 和魂遊牧性

だが 後日判明 つまらんから推薦と
白状され 重荷から解放されたが
拍子も ポップアウト

歌劇は 歌唱力で勝負の世界であり
その後 全盛を極める CDが当時あれば
この歌劇への思いも 違っていたかも

だが 芸術も政治も 突き詰めれば
「キタナイものを キレイに見せる」
言い方をやわらげれば
「キレクはないものをキレク見せる」
究極のワザであり できなければ 退場
そこで 本来なら
「師」と「士」も かなりの努力が必要




原本 WORD  Click