山 上 の 垂 訓   22/09/15






9月 六甲15会例会開催 

世話役と参加者の この時期での開催熱意に敬意を表します。
石井君のご夫人や息子さん達や娘さんの
夫思いやオヤジ思いにも敬意を表します。

「石井君 家族に恵まれ 六甲15会同期の友達に恵まれ 
君は幸せ者です!」

このほのぼの幸せ家族の創立者は石井夫人であり
安嶋君は広報担当の功労者。

さて、一文を添付します。
今の世の中、政治が悪いの、他者が悪いのと他責ばかりの有様ですが
わが身を見つめなおすのも。

吉井



山上の垂訓

2022年7月8日 安倍元総理 
参院選の街頭応援演説中 近鉄大和西大寺駅前
狙撃者自作の銃で 背後から2発撃たれ
搬送先病院で死亡 67歳
銃撃した41歳の男 山上徹也 その場で確保。

今時 日本ならではの 暗殺事件
この国の 重要人物の警護の実態が 他国に比べ
伝統的に 劣化しており しかも 当初は例によって
国と県の警護責任者は 辞任せず
「真相を解明するのが先決」と 逃げ
後日 退職金の満額を 確実に確保してから 辞任。

高位の公人は 重大事態に関わる 
自己の失敗・過失を云々する権利は
それが発生した時点で失われ 第三者に委ねるのが
筋であることを 最終の判断公務と理解すべきで
隣国なら 常套句「重大な規律違反」で 
家族ともどもに 即処刑。

以後 例によって 
メディアと かり出された連中は
この暗殺者のおかげで 連日連夜の報道番組に陣取り
正義の味方の演出ぶりと 
専門外の高揚さと無責任さで 電力を日夜使い放題で 
司会者共々 放言と放映で終始 ムナシイ。

だが これも必要で メディアによる
マインド・コントロール無しでは
判断できない大衆の 大量生産が
戦後の 日本民主主義の特徴であるが
ボヤキで終始すれば 何も生産性はない
角度を変えて 状況を見つめる。

山上徹也の 報道像に 冷静に接近すると
彼の責任ではない 出自の気の毒さ
宗教(と言えない!)に埋没した実母が
家族を巻き込む 悲惨の連鎖で 幼少より育ち
その宿命に 彼なりの努力で立ち向かい

結果は
大事態の実行には 捨て身の覚悟と緻密な行動と
持続可能な 特殊な才能がなければ できないことも
平和ボケ日本の民に 身を賭して提示して 知らしめ
「山上の垂訓」である。

さらに踏み込めば 安倍元総理と山上の 
互いに 意図せざるコラボで
野放図な 治外法権的で 宗教を隠れ蓑に
精緻なマインド・コントロール集団勢力と
非日本人達が支配する 現実の日本政界を 
共に 命を賭して 眠れる日本の民衆に 
彼の幼少からの 逃げることのできない 
危機感維持で 身を挺して 提示したのである。 

本来なら この様な事態への 事前の防止と制止は
メディアやジャーナリストや政治家
否 国民である 我々の役目であるが
我々衆愚は 事件後は いつも視聴席に座り 
責任感の痛みは 皆無!

垂訓1 警護のお粗末さ

これは 国防のお粗末さにも 直結するが
明治24年(1891)5月11日
シベリア鉄道起工式に臨む途中(?)
各国を歴訪していた ロシア皇太子
二コライ・アレクサンドロビッチ(皇帝ニコライ2世)が 
日本に立ち寄り(なぜ?) 滋賀県大津で 
警護の巡査 津田三蔵に切りつけられ負傷。

従来から 日本に対して 国際舞台で
今と同様に 難癖と強権を振りかざしていた
強大国ロシアの 吉良上野介と
恐露感情が支配する日本の 浅野内匠頭
起こるべき事態への甘さが 招いたもので 
戯作者なら 日露版「刃傷 浅野内匠頭」の明治座興行。

当時の朝野は大混乱で ロシアは当然 
明治政府も司法部に 津田に死刑判決を下すよう介入し
おろおろした外相は 津田は死刑とロシアに
明言(迷言?)まで。

ここで法に則り 毅然として 職務と使命を貫いたのは 
今なら最高裁の 児島惟謙が
法理では 謀殺未遂罪に 死刑を適用できないと
あらゆる干渉を拒絶して 無期懲役を宣告し 
ロシア側も この結果に納得した
と言うより 日本側が納得させた。

数少ない 特筆すべき 日本外交の成功例だが
ロシアは 来るべき復讐への牙を磨く。

時移り 明治42年(1909)
ロシア支配下のハルビン駅に降り立った 
四度の組閣経験者で 元朝鮮総督府統監の伊藤博文。

目的は ロシア蔵相ココツェフと 
満州、朝鮮問題について非公式に話し合うためと
歴史書では言うが・・・

伊藤は 日・露両側の警護のスキを突かれ
この駅で カトリック教徒の
朝鮮民族運動家 安重根によって射殺され
享年69歳 後に国葬。

ここで疑問は 元首相格と相手側の蔵相との 
位の違う会談は 仮に非公式でも 外交上ありえないし
ここに 仕組まれた何かが?

安重根はただちに捕縛され 共犯者の3名も
ロシア官憲に拘禁されたが 他に謀略説もあり
明治43(1910) 安に死刑、他は懲役刑。

結果 ロシアは 大津で遭難した皇太子のお返しを 
スマート裏にしていたので これは
ロシアの 伝統的外攻「外交」の模範例。

垂訓 2 政治家と宗教のつながり

政治家=議員は 集票力とその結果がすべてで
薄っぺらい投票用紙の多寡で
つまり 尻ふきにもならない 
小片の紙切れの 多さ少なさで
喜怒哀楽に終始・埋没する程度の 
お歴々の 輩出と排出であり
これが 民主主義政治の実態と 根幹である。

つまり 国や我々の運命は
吹けば飛ぶような 小片の紙が決めている。 

そのためには 集票の機会利用とコネつくりは
最小限にして 最大限の 当然の努力であり 
展開されるのが 「平和」のエサで 飛びつく 
地方と中央の政治家と 国民とメディア。

垂訓 3 野党も統一教会と連携

ネットも 偽造多く 当然に取捨選択が必要だが
日本が誇る野党の 小沢・辻元さんも 連携・支援等で
例外はないことに 山上は ネットで示しており
辻元さんの「ピース・ボート」も 明々白々ぶりだが
日頃は 他者攻めに忙しいお二人は ダンマリ戦術へ。
 
垂訓 4 民主主義の本質

民主主義と きれいごとを言うが
その政治家は 回転寿司屋の ネタ薄き小皿寿司で
コーナーで小回りはきくが とりかえはいくらでもあり
それに比べ とりかえのきかない
鍛え抜かれ 日夜の艱難辛苦で 暗殺延命の
独裁国の為政者達とは 今や古語ではあるが
「月とスッポン」の違い。

人道主義 人間の尊厳 人格の形成
道徳や多様性や人命 それらを全て否定する独裁者達
だが 彼らから学び取れるモノは 多いし
それこそが 彼らと対峙できる 唯一の方法だが。

民主主義も高度化すれば 今 米国や北欧諸国に実在する
一人一人が 今や 独裁者となり 多裁者国となり
国家運営の機能に 重大な障害が生じており
その崩壊が加速化中だが 日本も例外ではない。
民主主義盲信の 大衆の終着点は 狂気である。

人差し指と中指を立てての 「ピース」サイン
老いも若きも幼きも 写真撮影での統一行動は
今問題の団体が 日本で浸透させたもので
政党ばかりでなく 下々の民も 団体と関りがある
ことに 気が付かない。

国連の 様々な国々へ展開の下部組織
(UNICEF)なども日本や米国・・・へ
この宗教団体の構成員が これらに入りこみ
また メディアが報じる 世論調査の下請けには 
団体の影響下にあるものが 存在するらしいが
メディアは知らぬふりか 探知能力不足で
無視を通し 映像や紙面の 世論調査結果を
信じ込ませる メディアさえもが信徒の 宗教「世論教」。

山上は 二十一世紀初頭の 警世者であり
後世 「七・八警世事件」 そのように評価される日が。

その潜在能力を生かせば 人のためになる
かなりの事を 成就させたであろうが
その現実の行動には 同情には値しないし
この程度の人物に 右往左往させられ
している 国とその民の存在こそが 問題である。

人間は 標本的には
観察し 区別し 差別し 選択できるから 存在しうるが
多様性を信じるあまり 内蔵する異物を疑問視せず 
行き過ぎた尊重で それらの存在を肯定し 善意を装い 
その行為こそが 逆に 的を絞った相手を 
観察・区別・差別・選択している矛盾。
この新興「矛盾教」からの 決別こそは今。


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