過 剰 演 技   22/04/29






この時期、内外の情報に一喜一憂するのは
自分を見失う機会(?)でもあり、多多ますます亡羊に。

馴染みなきウクライナに、それなりに没入し
プーチンのTV映像の奇怪なる容貌に出くわし
「平和」は、連呼して祈れば 実現するものではないと。

一文を添付します。

吉井



過剰演技
ウクライナとロシア


メルカトル図法の 世界地図
コウモリが手足を広げた 東経30度のウクライナ 
遥か東方は デッキ・チェアの様な 135度の日本

本来なら余程の変わり者(良い意味で)か
ヒマ人(良い意味で)でない限り
お互いに 縁もゆかりもないで過ごせる 
コウモリとチェア

と思いきや
コロナ情報と共に ウクライナのニュースが
丸い地球上 秒単位で波状攻撃の日々
平和は 追求するモノにあらずして
ひたすら祈り願うモノと固く信じる 他力本願の 
温和にして 春の国と民の 日本を急襲し

指揮棒を振り回すのは 魔界から突如に躍り出て
今や 兇状持ちに成り下がった 
プーチンと 喜々隷従のロシア。

共産主義者プーチン その底知れぬ暴虐性と
彼の 求血・吸血・血迷の 「血」の三位一体の 
日夜の猛攻に それにしても ひるむことなく 
勇猛果敢に対峙する ウクライナとその国の衆。

緊迫する地政学に目を背け
「愛は世界をつなぐ」信奉者 日本人なら 
今 もし ロシアが侵攻して来れば
狭い島国の国内を 我れ先へと逃げまくり
一週間も もたないであろうし
しかも 日本の弾薬は 3日分の備蓄である。

テレビに日夜出演の
銃も触らず 引き金も引かずの
軍事評論家や 軍事ジャーナリスト
学者先生や 政治家は
逃げに先を争う 先頭集団となろう。

日本:38万㎢に1億2600万人
ウクライナ:61万㎢に4150万人


日本より1.6倍の国土で人口は3分の1
だが、ウクライナは欧州最貧国の一つで
プーチンは これにて貧乏人「イビリ」の
それも容赦なき 「いじめっ子」と判明。

報道されない事実の数々

物には コインの裏と表があるように
者にも 前と後ろ 表と裏がある。
プーチンとロシアの残虐性が報道され
被害者ウクライナとその民は
聖なる国で 聖なる民の印象ではあるが・・・

①ウクライナは旧ソ連軍の中核

勇猛果敢な コサックのウクライナ人は
理由と言い分はどうあれ 
ウクライナが独立するまでは
対欧州と シベリア(対日本軍と朝鮮半島)の
ソ連軍の「カナメ」でもあり 敗戦で両手を上げて
撤退するドイツ軍や日本軍と民間人に対し
プーチン的対応をして来た 歴史的事実がある。

ドイツが 今 ウクライナ支援に非協力的なのも
この歴史的経緯があるから。
片や 日本は 昨日の敵は 今日のお友達!

さらに
2006/3/6参議院予算委員会の審議で
民主党(間違いなし)の谷博之参議院議員は
日本人のシベリア抑留問題に関連して
シベリアでの奴隷労働の苦難に耐えられた
井上馨氏が描かれた
「戦友よゆるしてくれ」という3枚の絵を
小泉首相に示し
ソ連は、遺体の衣服をすべて剥ぎ取って丸裸にし
埋葬することも、火葬することもなく、
谷底に遺棄した。
奴隷として酷使され、遺体を遺棄され、
禿鷹の餌食とされ、人間としての尊厳を、
とことんまで踏みにじられた
と議事録に。

⓶ウクライナへの円借款の末路

日本供与の円借款 JICA資料より作成
締結年 目的       返還年 貸付総額
2005   空港拡張    2035   191億円
2014   同国財政再建 2034   100億円
2015   下水道      2055   1,082億円
2015   下水道処理   2035   370億円
貸付総額 1,743億円

日本独立行政法人国際協力機構 つまりJICAの
止むことなき 不行跡と
不始末の ほんの一例である。

空港も下水道も これにて全てロシアに破壊され
返還は絶望で これからの日本の世代への
つけ回しとなり 迷惑な「置き土産」となる。
日本の血税を使いまくるJICAこそ
日本人民の 敵であり
民主主義の基本である チェック機能が
JICAには適用されず 治外法権の機構
疑うなら 同機構を検索されよ。

③対日「ヤルタ秘密協定」

第二次大戦終結直前の1945/2/11
米ルーズベルト、英チャーチル、ソ連スターリンで
ソ連による対日参戦と  
ソ連へ樺太南部や千島列島引き渡しの
秘密協定が成立し この会談地を提供したのは
ウクライナである。
結果 ソ連は協定にない北海道の一部である
北方四島を不法占拠し その状態が今も。

北方四島 つまり「北海道の付属諸島」 
の名を言えない日本人は多く
日本の国会議員の4割が 不正解の報道の
記憶がある。

ウクライナは 無為無策の日本が今も苦しむ
このソ連(ロシア)の不法占拠に
手を貸したのである。

④ウクライナが北朝鮮へミサイル技術
北の打ち上げ花火 「火星シリーズ」の
ロケットエンジン調達や  ICBM打ち上げの
技術支援は ウクライナ国営企業「ユジマシュ」
である。 

日夜の報道は 刻一刻の事象追求に追われ
解説者は これら「報道されない事実」
深掘りする必要がある。

かように ウクライナは したたかであり
プーチンもロシアも したたかで
したたかさは 両国の共通項で
それゆえに お互いに筒抜けであり
両国の 過剰演技である。

ただ ウクライナ国民の 理不尽な犠牲は
あってはならない惨事であり
プーチンとロシアと その同盟国・同調国も
責任の回避は出来ない。

複雑な世界対応では
「問題を全面的に見ることを
習得しなければならない。
事物の正面を見るだけでなく、
その反面をも見なければならない。
一定の条件のもとでは、
悪いものでも良い結果を生み出すし、
良いものでも悪い結果を生み出す。」

独裁者にして 7800万人を抹殺した 
毛沢東の遺言である。


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