虚 に し て 構   21/08/18






「コロナ」は「来るな」のこの時期 2021/8/18

日本各地で集中豪雨や河川の氾濫 土壌崩壊が重なり、
明るいのは 大谷さんの米国の活躍と脚光、
さらに わが「阪神タイガース」の 
ロハスというお荷物を抱えての 怪進撃!

遠くは アフガニスタンの8月15日の崩壊。
外出自粛で この国の行く末に興味を持ったが
アシュラフ・ガニ大統領は大金を拐帯して軍用機で逃亡。
元カブール大学の学長だそうで。

国土面積は日本の2倍で、人口は1/4で
周囲を6か国に囲まれた山岳・内陸国で長野県。
何故に 興味を持ったか?

この国のタリバンを観ていると
将来は 予測するものではなく 
創造するもの と捉えているようだから。

メディアや欧米主流の「タリバン観」から
違う角度で観察するのも面白い。
外れるかも知れないが?

吉井



虚にして構 2021/8/18

最近のコロナワールドのジョーク
世界で一番薄い本は?

米国の古語辞典、フランスの効率化の本、
英国のシェークスピア批判本、
韓国の三権分立の法、 ロシアの民意の解説書、中国の人権の歴史。

そこで 
以下に 世界一薄い「正義・正論」を展開する。

正義や正論は 
人間だけが振りかざす 虚構であり
裏を返せば この虚構なしには 人間とその社会は成り立たず
つまり 人間の核は 虚構で構成されている。

虚構は 空間を物理的には占有しないが 
空間を支配はするし
強度さの尺度は 無限に拡大する 厄介な存在である。

植物が 光のエネルギーを利用して 有機化合物を
光合成するように
人間は 虚構のエネルギーを利用して 正義や正論を
闇合成する。

地面を這う蟻 蝶に動きを誘う花
地に舞い降りて 餌をついばむ 雀や鳩には
虚構とは無縁の 彼らの社会が成り立っている・・・

と思われるが さにあらず
擬態や擬勢の競演で 騙し合いと虚構は
生きとし生けるものの 宿命であり
神も この領域に介入しないし 介入できない。

だが 神は 人間の すり寄る虚構を 拒絶はするし
虚構を分け隔てなく しかも即座に拒絶できるのは 神のみであり
いつまで経っても これを理解できないのが 人間の歴史である。

虚構は 神以外の受け手から見れば 美しいし
皮肉なことに 虚構でないものは 通常美しくはないので
本当らしく 美しく見せる 不断の化粧ワザが横行する。

人間どうしが 対応するには この裏技を認識し 
真・善・美を追求する 
不断の努力が欠かせない。 

人間社会では 己の拠り所とする この虚構に依存して 
人生は 虚構のあるうちが 華だ・花だと浮かれ
すがる虚構に 色艶が無くなれば
厄介者で終始する衆生が 後を絶たず
これが 有史以来の 人間歴史=虚構の核の歴史 
という 営みである。

冷静さと冷徹さで 人間の歴史を透かせば
歴史に現れた 諸賢・諸聖・諸師・諸士と諸政治家ほど
虚構で 誠実に説明し 
騙そうとして 誠心誠意で騙し 
捨て身の覚悟で 騙す壮烈さの 実行者で実践者でもある。

延々たる 内外での 様々な人種の歴史をたどれば 
ウソは 真面目に 誠実に 純朴さでつき
誠心誠意で堂々とし 暗さも陰気さもなく
陽性そのもので 振る舞うことこそが
ホモサピエンスの 個体の成長という成果である。

これが 生きとし生ける 人間社会の
悟りの世界を象徴する 曼荼羅である。

だが 人が例外なくたどる 無灯長夜の暗夜行路
これを踏みしめ 歩を進めるには 虚構の働きは偉大でもある。

われわれは ネガチブな見方だけに依存するために
「生」を受けたのではなく
「歩」を進め 足元を固め 
物事が なぜそうなったのかという「読み」と
事実と事実のつながり ではなく
事象と事象のつながりと視て 
全体像を「掴む」 努力と鋭利さが必要である。

人間的なこの虚構を 突き止め 識別する洞察力が欠かせない。

ある種の優れた人間が有する 
頭脳の緻密さと 行動の果敢さに比べ
なぜこれほどまで 己の有する虚構を
正視もせず さらに懐疑さえもが 貧弱なのか?

多分に 自己の能力への絶対的自信と
万人共有の 責任意識の希薄さに 由来するからであり
人間の意識の限界である。

「恐ろしき哉、浅間しき哉、人類よ、猿の親類よ、
最後の質問、歴史とは何か。」
・・・戦没学生の手記「きけわだつみのこえ」より
 
ここで 神の出番となり
説いても聞く耳のない人間共に
傲慢・傲岸を 好き放題にさせ 
足元が見えなくなるまで 増長させ 
やがて虚飾と虚構の枝葉が 枯れ落ちて堆積し 
埋もれ木になるのを 待てばよい!

の啓示で 覚醒するのは 今である。



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