7月6日



ペトロ神父の 今日のページより 転載させて貰いました  余田



最後の仕事

The Last Work

友よ、お変わりなくお過ごしのことと思います。
いつもお世話になり、感謝いたします。

故ヘルマン・ホイベルス神父さまの著書
「人生の秋に」の中に、
幅広く知られている一文があります。

彼がひとりの友人から受けた想いを表した
「最上のわざ」というものですが、
あまりにも美しく、
意味深い文なので、
そのままここに載せたいと思います。

「この世の最上のわざは何?
楽しい心で年をとり、働きたいけれども休み、
しゃべりたいけれども黙り、
失望しそうなときに希望し、
従順に、平静に、
おのれの十字架をになう。

若者が元気いっぱいで
神の道を歩むのを見ても、ねたまず、
人のために働くよりも、
謙虚に人の世話になり、
弱って、
もはや人のために役だたずとも、
親切で柔和であること。

老いの重荷は神の賜物、
古びた心に、
これで最後のみがきをかける。
まことのふるさとへ行くために。

おのれをこの世につなぐくさりを
少しずつはずしていくのは、
真にえらい仕事。

こうして何もできなくなれば、
それを謙虚に承諾するのだ。

神は最後にいちばんよい仕事を残してくださる。
それは祈りだ。

手は何もできない。
けれども最後まで合掌できる。
愛するすべての人のうえに、
神の恵みを求めるために。

すべてをなし終えたら、
臨終の床に神の声をきくだろう。
『来よ、わが友よ、われなんじを見捨てじ』と。」

この文を読むと感動がこみ上げてきますね。
私たちがこの世にいる限り、
神さまのみこころに合わせ、
祈りと善行をもって明るく歩み、
そしていつかは
時間も老いることものない
天国の幸せを共に味わうことが出来ますように・・・。

では、又あした・・・。
ペトロ神父