藤 野 メール  20/12/23, 24


< コロナと年越し >   < 感染者の多い理由 >






取りあえず近況は コロナ、コロナの毎日で 遂に 今年は日本行きどころか
米国独立記念日、Thanksgiving、クリスマス、正月と 全て例年のパーティーは無し。

ショッピングなども皆無で 外出は食料買い出し、医者、歯医者、薬局が全て。

夏頃、下の前歯が一本抜けたら、歯医者がインプラントを推薦、
11月に 専門医で手術したら 残りの前歯3本も抜かれて前歯無しに。

皮肉なもので 今は外出規制だし 外出時はマスクだし助かる。
先日プラスティックモールドの前歯もどきが出来て、それで4月頃まで凌ぐ事になるそうな。
これで物を齧って食べれると実感。

コロナ禍は ご存知通り米国は最悪で 22日現在 世界感染の2割位の1800万超、
死者32万弱とか。
その中でも カリフォルニアは 人口4000万で感染200万、
現在の新規感染は 1日平均4万5千で ICUは空きが0%の状態。
患者を選択せざるを得ないと言う噂も。

ロスアンジェルス郡は 人口1000万で、一日平均1万4千の感染。
(日本はこれまでの合計が20万3千、死者3000ですから桁違い)
ロスは感染者の70%は黒人かラテン系です。

恐ろしい事に この状態でロスの治安は悪化、
銃撃事件は 市街南部の黒人地区と東部のラテン地区では連日。

にもかかわらず、夏のミネソタ警官の黒人殺人を契機に広まった
BLM(Black Lives Matter)デモで力を得た運動家が 警察縮小などの運動を起こして、
ロス市警の予算を150億円カット、警官数カット(最終350名制服警官減)などを
勝ち取ってしまいました。治安悪化なのに。

一方 右左は関係なく外出規制に反対して 州知事を訴えリコール運動まで出る始末。
商業が打撃をうけるのが背景ですが、全米死者32万のコロナ感染の緊急事態ではね。

ファイザーとモデルナのワクチンが 接種可能になり、
医療関係者と介護施設の高齢者が最初の対象で、第2陣が警察、教育、商業従業員、
75才以上の高齢者とかで、我々にも 春には順番が来るのかな?

連邦議会では 3月の220兆円に続いて 21日90兆円超のコロナ対応予算が
春の半額なるも 大人一人当たり600ドル、子供二人まで600ドルづつ、
連邦より支給が決まりました。
個人年収1千万円以上、夫婦で2千万円以上は対象外。

そして失業手当も 州から450ドル/週、プラス連邦から300ドル/週の計750ドルも
実行される由。となると個人の貧困線は 年収12,760ドルなので
貧困層では返って増収で仕事は探さず、遊ぶ人間も多数でる由縁。

そして3月の 第1回コロナ失業援助では
申請者詐称の失業手当の成りすまし詐欺が 桁外れで、
カリフォルニア州の雇用増進局(EDD)は2000億円を搾取されたそうです。
2才の子がモデルとか、死者や100才の老人が俳優だったりと判明したそうです。
そして133人の収監中の死刑囚名義でも400億円払われ、
EDDの杜撰さが大スキャンダルでした。

国レベルでは 大統領選挙後のゴタゴタが続いてますが、
バイデン氏も 新政府の人選中で3分の2が オバマ政権の関係者、
残りを人種・性差別防止に気を使って、
女性、黒人、ラテン、LGBTQ、アメリカインディアン女性と網羅して選んでいるのには、
ちょっと? 逆差別です。

この頃は TVコマーシャルにも 黒人が圧倒的に多く、人口比で13%の人種とは思えません。
根本は 差別回避でなく貧困を無くすべき事でしょう。
貧困故に犯罪を犯し(黒人・ラテンの3人に一人の割合)、自助努力はせず、
それで嫌われて反発するの連鎖と言えます。

そしてグローバル化による 中産階級の没落、若者の社会主義化と
あらゆる分断の社会現象で アメリカは大丈夫かなと思うこの頃です。

我々年寄りは コロナの心配をしてればいいかな?

話が深刻になって来て長くなりました、この辺で失礼。

藤野秀樹



さっき送ったメールだけど、
コロナ支援金600ドルを トランプが2000ドルに上げろと言いだしたみたい。
民主のペロシ下院議長は 賛成で修正案を出すとか。
やれやれ、議会もまたやり直し。

藤野秀樹





安嶋さん
何故アメリカは感染者が多いのかという貴兄の疑問を考えてみました。

カリフォルニアに例をとれば、個人的感想ですが、以下の点が関係してる
と言えるのでは。
*1:家へ靴のまま入る生活様式。
*2:自己の自由と権利ばかり主張する風潮。
*3:多民族が夫々コミュニティーを形成しており生活習慣だけでなく
公衆道徳の民度の差が混在している。ゴミを街中でクルマから捨てる無神経さとか。
また例えば先週末コロナでの規制を無視してロスで多人数のパーティーが
3か所で摘発され2か所は黒人地区、その一つで銃撃事件も発生1名死亡
1名重傷。残り1か所はラテン地区67名逮捕という。
こうした地区住民は低所得層でスーパー、工場、小売り店、などで働き
一般多数と接触し感染・伝染のリスク大。
*4:低所得層は大家族で一か所に住むので3密で予防し難い。
上述3と4が感染者の7割が黒人とラテン系という事実を裏付けます。
我々夫婦は食料買い出しは極力日系スーパーで早朝に済まし、
異人種との接触を避けてますよ。人との接触が一番怖い世の中です。

住んでみないとピンとこないかも知れませんが参考まで。
藤野秀樹