藤 野 メール  20/07/06


< いつもと違う 独立記念日 >

追伸 07/07





日本は夜の歓楽街を中心に コロナ感染増殖中みたいですね。
ここも 若い人中心に辛抱が切れて規制を無視で 落ち着きつつあった
感染がぶり返し、カリフォルニアは 外食など3週間の規制復活です。

カリフォルニア人口4000万で 感染は25万(死者約6300)、
ロスアンジェルス郡人口1000万で 感染約11万(死者約3500)とあれば
州で58郡ある中の一つの郡で 上記数字は異常ですよね。
そしてロスの隣の郡には 文字通りCorona市という町まであります。

ミネソタでの黒人死亡事件を契機に 人種ばかりかLGBTQの差別抗議運動も合流で
世相が異常になってます。

その動きを簡単に 添付別紙で紹介しました。

失業も増えて 若者の不満のはけ口が 暴走気味という事かも知れません。




いつもと違う独立記念日

7月4日の独立記念日のLAは 学校は夏休み、高校卒業式も終わり、
本格休暇シーズンの始まりで ビーチへ外出、花火大会、バーベキュウパーティーと
人出が賑わうのが通常だけど、コロナへの規制緩和が裏目で 感染者が6月末に急増、
再度の外食停止、集会禁止、マスクとソシアルディスタンスの徹底のお達しが
州知事から発動です。
テキサスやらアリゾナなども 同様の状況です。
コロナが下火になったニューヨーク、ニュージャージー、コネティカットの3州は連名で
コロナ急増の18州を指定して来訪禁止の措置を取っています。

という事で 当方5日も 家籠りで退屈な祭日。じっと米国の世相の観察者役。

自治体の4日花火大会はほぼ中止でしたが、個人が市内で 違法の危険な打ち上げ花火を乱発、
夜中まで喧しい事でした。山火事の危険な郊外の町では 花火全面禁止が多いですが、
市内は許すため、違法花火乱発です。中国やメキシコからの密輸入でしょう。

コロナ感染急増は ミネソタの警官による黒人男性窒息死(確かに酷いです)に始まる
全国的抗議デモやら その後の外食規制の緩和での マスク無視の行動が原因でしょう。
殆どの州政府は マスクやソシアルディスタンスの 指示を出してますが、
トランプ大統領がマスク無視では・・。

そして この人種差別抗議運動に歯止めがかからず 世相が極端へ突っ走り 呆れるばかり。
件の黒人ジョン・フロイドは 偽札を使って捕まったというのは、
極く小さく報道されたようですが、米国のマスコミには 一切見なかった彼の前科を
日本のインターネットで知りました。

ノースカロライナやテキサスで窃盗、薬物犯罪などの上、
テキサスでは 強盗で5年の刑期の前科があったそうです。
然し彼はヒーローとなり 全米で肖像壁画になり葬義も上記3州で順に行われ
親族は 連日テレビでスピーチでした。
マスコミはちょっと煽り過ぎたと自覚したのか 今は報道を見なくなりました。

以下が 幾つかのインパクト結果です。

1)南北戦争の奴隷制擁護の南軍将軍や南大統領デーヴィスの銅像の引き倒しはともかく、
建国時の ジョージ・ワシントン大統領、
独立宣言起草且つ第3代大統領の トーマス・ジェファーソンが奴隷を使っていたとして
その銅像撤去を叫ぶ輩(奴隷解放を北部が制定したのは1820年で
時代を遡って議論するのは 日本のお隣と同じ)。

コロンブスの銅像撤去騒ぎでは
どうやらアメリカ大陸へ道をつけ インディアン迫害の発端という理由らしいです。
サンフランシスコ市は 引き倒される前にその像を早朝に倉庫へ移した由。
シスコは イタリア人に縁が深いのです。       (次へ続く)

2)超タカ派だった俳優の ジョン・ウェイン名の空港名とその銅像も
人種差別主義というレッテルで 彼が住んだロス郊外の町から除去の方向。
彼が「黒人は無教養で無責任だし、無責任な人がリーダーとなるのは良いと思わない」とか
発言したとかの理由。

3)カリフォルニアには スペイン領時代1700年代中期に
スペイン王が イエズス会に替わって フランシスコ会に 伝導教会を建設するよう命じ、
Junipero Serraという神父さんを長として派遣、セラ神父はサンディエゴを起点に
サンフランシスコまでの 1000キロ近い海岸沿いに9か所の伝道所(現在は21か所)を
開きました。これが米国西部開拓に果たした役割は言うまでもありません。

セラ神父は2015年に フランシスコ教皇から列聖に叙されましたが、
ここのインディアン子孫は 神父がインディアンに入信を強要、入信しないと殺害したり、
入信者は奴隷として虐待したと 最初1988年に列聖に反対、当面は列福に終わっていたそうです。
ここへきて 各地にあるセラ神父像を引き倒したり汚したりの 破壊が起こっています。

4)南軍の将軍名を冠した軍基地が フォートブラッグなど米国に10か所ありますが、
これらの名前変更やら 学校及びプロスポーツチームの無数にあるインディアンに因む
ニックネーム(ブレーブスとかレッドスキンズとか)の変名運動と大騒ぎ。
クリーブランド・インディアンズとかの どこが悪いのか小生には理解できません。

まだまだありますが 米国国旗まで燃やしたり、国歌の内容に問題ありゆえ国歌を変えろとか
そんなに自分の国が嫌なら 他所へ行けば良いのに・・・。
そしたら世の中を見て良識も育つでしょうに。

さてトランプ大統領は 上記のような運動に抵抗して 差別主義者とされたうえ、
11月の再選を焦っているのが あからさまのチョンボが目立ちます。
コロナ禍が無ければバイデン候補相手に 勝てる目は大きかったでしょうが、今は自滅の感じ。

日本を守るのも 幾ら払うか金次第のディール!になりかねませんね。
だから 日本は専守防衛とか能天気を言わず、攻撃は最大の防御なりの意識改革をして欲しいと
外から見て願ってます。

沖縄も 米軍基地を県外に移すなどの暴挙に出れば 尖閣どころか沖縄にも中国は触手を
伸ばしてくると思いませんか。
ひょっとすると 今中国とロシアは裏で 尖閣と北方4島を夫々が奪取して領土化しても
目をつぶろうとか 話し合ってるかも知れません。

ここLA TIMESには 6月28日付けの8ページ広告で 中国の経済・文化他に
チベットなど少数民族がいかに融和して暮らしているかなど 見え透いた宣伝を出していました。
但し 香港やウィグルについては無しです。   

取りあえずはこの辺で。
藤野秀樹




追伸 07/07

メールの中の死んだ黒人名はジョンでなくジョージだった。
最近はボケて間違い多い。そのままで、まあ、いいっか。

バイデンが勝っても中国に極端に甘くならず、民主国での連携をリード出来るなら、
これもいいか、だね。
気になるのはバイデンの息子さんの中国政府系金融業との関与。
変な弱み握られてないこと祈る次第。
オバマ時代から米国外交はずーっと弱くて落ち目。

雨の中、鰻のご馳走とは羨ましい。
ここは鰻どころか 店自体コロナで閉まってる。

鰻は日本スーパーで売ってるけど、全て中国産。
安いけど買う気ない。
だから鰻は日本から買って帰った時しか食べれない。

皆さんによろしく。

田嶋は 腕やら眼やら大変だね。腕はもう良いのかな。

藤野秀樹