藤 野 メール  18/11/11


< またまた山火事 >  






安嶋さん

今夏の火事シーズンに大型のがあちこちで燃えましたが、
火事シーズンは終った今、南北双方でカリフォルニアは
8日から燃えています。

心配される方々からメールを頂くので、10日現在の状況を
纏めてお知らせします。
以前度説明した北のディアブロ、南のサンタアナと呼ばれる
砂漠からの強風と乾燥気候とで燃えているものです。

北は昨年のナパの火事、今夏のReddingの火事に近い
パラダイスという人口27000の街が今は燃えて死者23名、
75000エーカーに広がり6700棟の建造物が焼失したと言います。
Campという命名がされています。

南は先日12名の死者を出したバーでの乱射事件のあった地区
から始まり強風に乘って南東に広がり有名なマリブ海岸地区にも
達し山越えで海岸に届いた模様。

この火事はWoolseyと命名され、燃え広がった地域は海岸沿いに
シスコに繋がる国道101沿いのロス西北30−50キロの高級住宅地です。
人命の被害はないようですが、70000エーカーが燃え、150軒以上の
高級住宅が焼失、265000人の住民が避難しているそうです。

北西のこの地域と南東のオレンジ郡は白人人口がラテンより多い地区です。
今日は幸い風が少し収まり一息ですが、明日はまた風が吹くそうで
12日まで続く予想です。因みに昨日今日の湿度は10−20%程度
の乾燥地域が多いです。まだ鎮火は5%程度と言います。

我が家はロスの南30キロ程なのですが、火事の煙で太陽はくすんで
います。

それにしても大きな火事が近年は年中行事で、トランプ大統領は
例により、カリフォルニアのお粗末な森林管理の所為だと非難しています。
ご存じ通り、カリフォルニア州は急進的民主党の圧倒的な所である上、
被災地救済に連邦の支出も増えますから、しゃくなのでしょう。

これまで40年以上ロスに暮らして火事は以前の住家の反対側の北斜面
が燃えた経験はありますが、運よく家は風上側でした。

取り急ぎお知らせまで。

藤野秀樹