藤 野 メール  18/06/11


< リベラル >  





安嶋さん
先日日頃の鬱憤をメールしましたが、序でに
トランプ対リベラルの戦争状態を紹介します。

元々は米国は80%がキリスト教徒の国でしたから
社会がキリスト教の道徳観と規制の下にあったと言えます。
ところがベトナム戦争を機にヒッピーなど若者の反社会運動、
つまりはキリスト教的束縛から自由になる運動がリベラルの源流に
なったと言えます。
因みに堕胎容認、同性愛容認、女性の地位向上、フリーセックス、
等々全てリベラルの主張であり、キリスト教とは相容れません。

日本には宗教的要素は薄いので、運動の風俗文化だけは直ぐ
流行しましたが、反体制は日本では左翼運動に変質したのではないでしょうか。
米国では共産党は非合法で存在せず、左翼とリベラルとは別物ですが、
日本は共産党を含めた左寄りの主義をリベラルと言ってますね。

トランプは米国最大となったエバンジェリカル(福音派)のキリスト教が
バックアップしており、それがリベラルの主張する堕胎、同性愛、その他の
運動を否定する由来です。イスラエルの米大使館のエルサレム移転
もエバンジェリカルの要望が背景です。
そしてリベラルからグローバル主義と進んだ結果、異文化の流入、
治安悪化、貧富の格差、という現実に直面して軌道修正を望む風潮
がトランプ支持者にあるのではないかと思います。

一方世界第5位のGDPのカリフォルニアは人口3500万(米国の10%)
でヒッピー発祥の地であり、リベラル民主党の中心と言えます。
そしてトランプと真っ向から対立して終わる事がありません。
オバマ大統領、ヒラリー・クリントンは夫々交替で2か月に一度くらいは
金集めに来て、一度に数百万ドルは集めてましたが、専用機で来て
ディナーで集金トンボ返りするのには、個人的には何かいい印象は
持てませんでした。その後クリントン夫妻は金に汚いという評判を知りました。

上記のキリスト教的倫理観との対立の他、カリフォルニアの反抗は:
温暖化防止のパリ協定から米国は離脱しましたが、カリフォルニアは
加入を継続。
自動車の排ガス規制の緩和反対。
健保の国民全加入の条件修正反対。
不法移民規制反対で憲法論争。
大統領弾劾運動。
沿岸油田操業開始反対。
原子力発電停止。

キリがないので止めますが、別途、移民問題、機会均等などの行き過ぎ?
など追加します。

藤野秀樹