藤 野 メール  17/12/19


< 山火事関連 >  





安嶋さん

15会忘年会も盛会に終わったようで 珍しい参加者他、
どうしても 食べる方に目が行く写真の数々でした。

日本へ出かける前に北で大火事、帰って来たらロス周辺で大火事と
今年は近年にないスケールで燃えています。

12月初めに ここ周辺だけで7か所が燃えましたが、
一番大きなThomas 火事と呼ばれるのが 2週間以上燃え続けて
今日現在、27万エーカー、千数十軒焼失、避難が10万人以上、
消防士8500動員、消防費140億円、
カリフォルニア史上 3番目の大火となっています。

Thomas火事の地域は ロス北西の山が海岸に迫った
モンテシートという高級リゾート地区が入り、
今は山中の屋敷が燃えた軒数は 10月のワイン所のナパ地方の
一万数千軒という数より 少ないかも知れませんが、
火が海岸に達したら 恐ろしい事になるでしょう。

幸い内陸からの サンタアナ・ウインドが収まりつつあり、
45%ほど消火に成功したと 報道されています。

ビバリーヒルの西側で より高級という ベルエアが同時期に燃え
数億円の邸宅が4軒だか焼失、

有名なゲッティ美術館近くまで燃えたようですが、
こちらはホームレスが 山で料理をして 引火したそうです。
ロス市周辺でホームレスも 5万かそこらいるので消費税を上げて
対策費を捻出しているのは 過日ご報告通りです。

こうした大火事は かっては10年単位の周期だったそうですが、
今は温暖化の影響か 数年という短いサイクルで起こるようです。

結果として 火事の起き易い地域の住宅建設の許可は とめたらとか、
そうした土地の既存住宅は 自治体が買い上げて、空き地とすべきではとか、
火事で2回燃えた場所では、3回目の住宅建設は スリーストライクだから
止めたらとか、議論を巻き起こしております。

ただ危険地区として 住宅開発を止めれば自治体は税収減
(固定資産税は自治体に入る)に陥るので、止めたがらないでしょう。

山火事の起きる住居地でも 動物も沢山住んでるので、彼らも被害者です。
熊、マウンテンライオンと呼ばれるピューマ、鹿、コヨーテなど
大型動物が必ず居ます。

トランプ大統領が 火災保険を掛けていない住宅の焼失損害の 税金控除は
やめると言い出したようで、これまた物議となるでしょう。
懸案の減税案が議会で可決すれば、政府の赤字は増大するので、
出来るだけ どこかで回収しなけりゃとでも思ってるのかな。

我が家周辺のリスは 遂に一匹が必ず朝待機してて、戸を開けると
いつもの木の枝に飛び登り待ち構えます。
ただ過日指を噛んで以来、悪いと後悔したのか 餌を枝に置く時は
少し離れて 場所を空けるようになりました。

良い年末、正月を迎えてください。

藤野秀樹